導入事例

月間8300万PVを持つ「ねとらぼ調査隊」へのアクセス安定化にウェブアクセラレータが貢献

アイティメディア株式会社 様

導入サービス

人気情報サイト「ねとらぼ」のサブブランドとして、2019年10月にサイトオープンした「ねとらぼ調査隊」。現在、月間8300万PVを誇る人気サイトへと成長しています。このような膨大なアクセス数を抱えるサイトはサーバーダウンを避けるためにCDNサービスの導入が欠かせません。「ねとらぼ調査隊」のCDNサービスとして選ばれたのは、さくらインターネットのウェブアクセラレータです。他のCDNサービスと比べ、転送コストを3分の1程度に抑えられたことが導入の決め手となりました。

課題
オリジンサーバーの負荷を最小化したい
トラフィック量増加時の転送コストを抑えたい
万が一の際には日本語サポートが必要
効果
トラフィック量が増加しても安定稼働が続く
他社と比較して転送コスト3分の1を実現
さくらインターネットによるサポートが充実

オープンから2年強で月間8300万PVを超えた「ねとらぼ調査隊」

アイティメディア株式会社
ねとらぼ第三編集部 UI/UXスペシャリスト
岩田誠 氏

 ネット上の旬な情報を、国内外からジャンルを問わず幅広く紹介する情報サイトが「ねとらぼ」です。アイティメディア株式会社が運営するこのサイトは2011年4月7日にオープンし、2022年で12年目を迎えます。

 「ねとらぼ」の中には複数のサブブランドが存在し、トータルでは月間3億PV(ページビュー)の規模を誇っています。

 サブブランドの中でもPVの急増しているサイトとして「ねとらぼ調査隊」があります。このサイトは2019年10月のローンチ時は数百万PVからスタートし、2020年10月には1000万PVを達成しています。「2021年5月には3700万PV、2021年11月には7200万PV、2022年3月には8300万PVというように、右肩上がりで順調にアクセスが伸びています」と「ねとらぼ」のフロントエンドを担当している岩田誠氏(ねとらぼ第三編集部 UI/UXスペシャリスト)は言います。

 「ねとらぼ調査隊」は「ねとらぼ」の路線を維持しつつ、ネット上の話題の反応を分析・調査し可視化していくことを得意とする、「リサーチ」をコンセプトとしたメディアです。「『ねとらぼ調査隊』は他のブランドと異なり、あくまでもリサーチにこだわり、エンタメや旅行、グルメなど、特にジャンルを特定せずに記事を作成し公開しています」と、角田縛氏(同部編集長)は話します。

転送コストを3分の1程度に抑えられるウェブアクセラレータの導入を決定

アイティメディア株式会社
ねとらぼ第三編集部 編集長
角田縛 氏

 「ねとらぼ」はトラフィック量が膨大であるため、サーバーダウンを避けるためにオリジンサーバーのデータをCDNサーバーへキャッシュし、データの配信を肩代わりするCDNサービスの導入は必須でした。

 そのため「ねとらぼ調査隊」の立ち上げ時にもCDNサービスの導入が前提となっていました。そこで候補に挙がってきたのが、さくらインターネットが提供しているウェブアクセラレータです。

 「『ねとらぼ』では基本的に自社独自のCMSに記事を入稿し、メディアを運営しています。しかし『ねとらぼ調査隊』が持っているリサーチ機能は自社CMSに取り入れるのが難しいところがあり、『ねとらぼ調査隊』専用のCMSを構築して運営していくことが前提としてありました。そこで、外資系大手クラウドサービスなどを含め、サービスの組み合わせパターンをいくつか検討し、CDNサービスはさくらインターネットのウェブアクセラレータを利用し、CMSはWordPressをカスタマイズして運用していくという方針が決まりました」(角田氏)。

 CDNサービスをウェブアクセラレータに決めたのは、他の大手クラウドサービスに比べ、転送コストが安かったからです。「導入時点の転送コストは、他のサブブランドで利用しているCDNサービスの3分の1程度に抑えることができました。また、ウェブアクセラレータのCDN設定は管理画面で完結できてしまうので、導入が楽だったということも決め手の1つとなりました」と「ねとらぼ調査隊」の開発と運用を担当している吉川拓希氏(EkanLab合同会社 代表)は言います。  さらに「不明点が発生したときには、さくらインターネットの担当者宛てにメールをすればすぐに回答をいただくことができました。また、サーバーに負荷がかかったときにはさくらインターネット側から改善案を提案してもらえるなど、フレキシブルな対応には助かりました」とも導入利点を挙げています。

トラフィックの急増に対してもサイトダウンを起こさずに安定

EkanLab合同会社
代表
吉川拓希 氏

 「ねとらぼ調査隊」ではオリジンサーバーの前にウェブアクセラレータを設置することによってオリジンサーバーへの負荷を最小化しています。アクセス量の96~97%程度がキャッシュできていることから、オリジンサーバーへの負荷を抑えることに成功しています。「サイトオープン時の数100万PVから2年強で8000万PV以上へとトラフィックが一気に増えたのですが、これまでほとんどサイトがダウンしたことはありません。現場から見た印象としても、ウェブアクセラレータは非常に安定していると感じています」(角田氏)。

 「ねとらぼ調査隊」は投票機能を持つことから、他のサブブランドと比べてサーバーへの負荷が非常に高いサイトとなっています。そして「ねとらぼ」では今後も引き続き「ねとらぼ調査隊」のPV増を目指しており、月間1億PV達成もそう遠くない時期に訪れそうだといいます。「月間1億PVを達成したとしても、ウェブアクセラレータの安定稼動を期待しています」(角田氏)。

 最後に、導入を検討している他企業の方へウェブアクセラレータの推薦コメントをいただきました。「リージョンが日本だけですので、国内向けのサイトでコストを抑えてCDNサービスを利用するなら、ウェブアクセラレータは最適だと考えています。日本語のドキュメントが用意されているほか、さくらインターネットの日本人スタッフがサポート対応してくれるので、CDNサービスの導入に二の足を踏んでいるシステム担当者の方でも安心して導入できるのではないかと思っています」(吉川氏)。

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