導入事例

1,400社以上が利用する人気ネット通販管理システムを支えるサーバ基盤とは

Hamee株式会社 様

スマートフォングッズのネットショップ「Hamee ストラップヤ」でおなじみのHameeは、同時にネット通販管理システム「ネクストエンジン」の開発・提供元としても広く知られる。このネクストエンジンの安定稼動を安価に実現するサーバ基盤として同社が選んだのが、「さくらの専用サーバ」だった。

課題
コストと安定性のあるサービスを探していた
カスタマイズを行いたい
効果
さくらの専用サーバでコスト・安定性を解決
シンプルでカスタマイズも行いやすく、運用コストも削減

人気ネットショップが自ら開発したECショップ運営システム 「ネクストエンジン」

神奈川県小田原市に本社を構えるHamee株式会社(以下、Hamee)は、モバイルアクセサリー商品のネット販売や卸売り事業で急成長を続ける、今注目の新興企業。Hameeという社名に馴染みがない方でも、同社が楽天やAmazonなどのECモールに出店しているネットショップ「ストラップヤ」の名前は、どこかで聞いたことがあるのではないだろうか。実は同社は2013年5月に、社名をStrapyaNext(ストラップヤネクスト)からHameeに変更したばかりなのだ。

旧社名を見ても分かる通り、もともとは携帯ストラップ商品の販売をビジネスの中心に据えていた同社だったが、スマートフォンの普及と歩調を合わせ徐々にスマートフォングッズへと商材をシフト、今やこの分野における代表的なブランドの1つへと成長を遂げた。さらに現在では、日本国内のみならず欧米やアジアなど海外の市場へも積極的に進出し、ECサイトを通じた直販および卸販売ビジネスを幅広く展開している。

その一方で、同社はもう1つ別の顔を持っている。それが、ECショップ運営システム「ネクストエンジン」の提供を中心とした、システム事業者としての側面だ。ネクストエンジンは、ネットショップ運営企業の受注管理や在庫管理といったバックヤード業務の支援機能を、クラウドサービスとして安価に提供するというもの。複数ショップの受注の一元管理や、卸業務の管理など、ネットショップ業務の実態に即したきめ細かな機能が評判を呼び、既に1,400社以上もの導入実績を数える。

それもそのはず、もともとネクストエンジンは、Hameeが自社内で利用するために開発した業務システムがベースになっているのだ。ネクストエンジンの生みの親である、Hamee 取締役 ECシステム事業部 事業部長 鈴木淳也氏は、次のように説明する。

鈴木 淳也 氏

「かつて社内の業務改善のために構築したシステムを、ほかのネットショップさんでも使えるようにサービス化したのが始まり。実際に自分たちがネットショップ業務を手掛ける中で必要性を感じた機能を盛り込んでいるため、ユーザー企業さんからの評価が非常に高く、評判が評判を呼ぶうちに急速にユーザーが増えていった」

Hamee ECシステム事業 ECソリューション部 マネージャー 豊田佳生氏も、ネクストエンジンの機能がネットショップの現場業務のニーズをきめ細かく汲み取っている点を強調する。

「ネットショップのバックヤード業務では、細かい作業が実に多く発生する。そのため、売り上げが伸びるに従って作業量も増えていき、結果として顧客対応がおろそかになってしまうというのが、多くのネットショップが抱える共通の課題になっている。ネクストエンジンは、そうした作業のほとんどを大幅に自動化・省力化し、属人性を排除することで、ネットショップビジネスの成長を強力にバックアップする」

ネクストエンジンの安定稼動を安価に実現した 「さくらの専用サーバ」

豊田 佳生 氏

豊田 佳生 氏 このネクストエンジンを稼動させるサーバ基盤として同社が利用するのが、さくらインターネットが提供する「さくらの専用サーバ」だ。ネクストエンジンの中核部分ともいえる、注文情報や顧客情報、在庫情報などを管理するマスタデータベースはすべて、さくらの専用サーバを使って構築したサーバ基盤上で稼動している。

ちなみに、同社が2008年にネクストエンジンのサービス提供を開始した当初は、他社のレンタルサーバサービスを利用していたという。そしてその後も幾つかのサービスを試してみたものの、どれもコストや安定性の面で満足がいかなかったと鈴木氏は述べる。

「サービス開始当初に利用していたレンタルサーバサービスは、非常にきめ細かい対応をしてもらっていたが、その分コストが高かった。その後、別の安価なサービスに乗り換えたが、今度はハードウェア障害が頻発するなど安定性が低く、また問題が発生した際の対応にも不満があった」

ネクストエンジンはユーザー企業の基幹業務を担うシステムだけに、インフラの安定稼動は絶対条件だ。そのため同社では、安定性に優れ、かつコスト負担も軽く済むレンタルサーバサービスを長きに渡って模索しており、その結果最終的に辿り着いたのがさくらの専用サーバだったのだ。

同社が初めてさくらの専用サーバを試験的に導入したのは、2010年末のことだった。まずは、それまで利用していたレンタルサーバサービスと並行して運用を開始。しばらくの間利用してみた結果、明らかに従来のサービスより安定性に優れることが確信できたため、すべてのサーバ基盤をさくらの専用サーバに全面移行することを決定した。

「利用開始当初こそハードウェア不良が何件か発生したが、迅速に対応していただいた結果、その後は極めて安定して稼動している。またコストも低く抑えられているので、弊社が捜し求めていた『安定性とコストのバランス』を高いレベルで実現しているサービスだと感じた」(鈴木氏)

また豊田氏は、インフラの調達コストを低く抑えられることは、ネクストエンジンのサービスの価値を高める上でも一役買っていると述べる。

「ネクストエンジンは、他社が提供している同種のサービスと比べ、料金をかなり安価に抑えられている。これは、もともと自社内で利用するために作ったサービスがベースになっていることもあるが、インフラを支えるさくらの専用サーバの利用料金が安価なために、そこで節約できたコストをサービス料金に還元できているのが大きい」

これに加えて、何らかの問題や要望が発生した際の対応力の高さを、鈴木氏は高く評価する。

「さくらインターネットのサービスは、利用料金が低く抑えられている分、対応はきっとドライなんだろうと勝手に想像していた。しかし実際には、問い合わせ窓口の対応はしっかりしているし、担当営業の方には個別にわれわれの要望を柔軟に聞いていただいているので、非常に助かっている。さくらインターネットのサービスを継続して利用しようと思った大きな理由の1つが、こうしたきめ細かな対応力にあった」

今後は新サービスのインフラにクラウドの積極活用も

現在も右肩上がりでユーザー数を増やし続けているネクストエンジンだが、Hameeでは今後も同サービスのインフラとしてさくらの専用サーバを継続して使い続けていく予定だという。またこれとは別に、同社では現在、他のサービスのインフラとしてクラウド基盤の採用を積極的に進めている。例えば、2013年2月に提供を始めた新サービス「どこでも店長」では、インフラとしてさくらインターネットの「さくらのクラウド」を採用している。

「さくらの専用サーバの安定性には大きな魅力を感じているので、ネクストエンジンのコア部分には今後もこれを使い続けていく。しかしその一方で、世の中では今、新しいクラウドサービスがどんどん出てきている。こうした動きにわれわれもキャッチアップしていく必要があるので、新たなサービスを立ち上げる際には新技術を積極的に試していきたいと考えている。どこでも店長でさくらのクラウドを採用したのもその一環だが、極めて安定して稼動しており、また他のクラウドサービスとは違って癖が少なく環境設定の自由度が高いので、非常に重宝している」(鈴木氏)

同社では現在、他のクラウドサービスを並行して利用することも検討しているというが、その一方でさくらインターネットが提供するサービスの拡充にも高い期待を寄せていると鈴木氏は述べる。

「他社のクラウドサービスの中には、極めて高い可用性を担保するところも出てきている。ネクストエンジンのような高い可用性が求められるシステムを提供する側としては、こうしたサービスは極めて魅力的なのだが、一方でコストが高くつくのがネックだ。そこでさくらインターネットなら、同様の高可用性サービスを低コストで実現した『いいとこ取り』のサービスを提供してくれるのではないかと、密かに期待している」

本記事で紹介している「さくらの専用サーバ」は現在、新規お申し込み受付を終了しており、後継サービスとして「さくらの専用サーバPHY」を2020年7月28日より提供しています。

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Hamee株式会社
事業内容
ECシステム事業、EC事業、企画・販売事業、海外事業
設立

導入サービス

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