サービス可用性とコストパフォーマンス、さらにサポート品質で「さくらのクラウド」を選択
- WEBサービス&アプリ提供者
株式会社メディア・マジック
- クラウドサービス(IaaS)



互助会会社向け葬祭基幹システム「ZEBRA PRIME」などのITソリューションを提供するabs株式会社。同社ではこのほど、さらなる販路拡大を目指し、一般葬儀社向けのシステムを開発しました。そして、新システムのインフラ基盤には、さくらのクラウドが利用されています。 今回は、さくらのクラウドの導入経緯とその効果・メリット、今後の展望まで、abs株式会社 IT事業部の秋元裕樹氏と亀田智恵子氏、さくらインターネットのセールスパートナーとして導入を支援したNorth Torch株式会社 取締役の内藤裕二氏に話を聞きました。
absはもともとアルファクラブ武蔵野のIT部門だった部署をカーブアウト(親会社が戦略的に自社の事業の一部を切り出すこと)した会社です。同社は現在、IT事業部とマーケティング事業部を設置しています。IT事業部では、グループ会社に対するシステム開発・提供のほか、グループ外の会社へもサービス展開しています。主力製品は、葬祭業務の受付から入金処理まで一元管理が可能な基幹システム「ZEBRA」。一方、マーケティング事業部では、Web制作や広告配信などをおこなっています。
そんなabsでは、このほど新プロダクトを開発しました。開発背景について秋元氏は以下のように振り返ります。

「弊社はこれまでグループ会社へのシステム提供を中心に展開してきましたが、今後はより多くのお客さまに価値を提供するため、グループ外の企業への販売にも積極的に取り組んでまいります。
また、主力製品である葬儀基幹システムZEBRAは、これまで大規模法人向けに展開してまいりました。さらに多くのお客さまの課題解決に貢献するため、新たに一般葬儀社さま向けの葬儀基幹システム『ZEBRA SLIM』を開発いたしました。当社の強みであるマーケティング力も発揮し、販促に注力していこうと考えています」(秋元氏)
「ZEBRA SLIM」の開発にあたり、高い技術力を持ち、スピード感をもって対応いただけるパートナーを探すなかで選定したのが、North Torchでした。North Torchは、受託業務をメインに、要件定義などの上流工程から設計・開発・保守運用まで1社で引き受けている独立系SIerです。また、North Torchはさくらインターネットとセールスパートナー契約を結んでいます。

「もともと当社のHPをはじめ社内システムにはさくらのクラウドを利用していました。また、お客さまへ提供するサーバーはさくらインターネットのIaaSを第一候補として提案しています。そうしたご縁があったので、セールスパートナー制度を知ったときにこれは登録したほうがよいなと思いました」(内藤氏)
従来absでは「ZEBRA」をはじめ、提供するサービスのインフラ環境は大手外資系のクラウドを利用していました。しかし、サービス内容は変わらないのに「コストが日に日に上がっていたことに課題を感じた」と亀田氏はいいます。

「基幹システムを導入した複数のお客さまから、毎月のコストが上がっていると連絡をいただきました。確認すると、ドル建ての請求で円安の影響なども受け、当初よりも1.5倍ほど値上がりしていました。そこで、今回新たなプロダクトを開発するにあたり、インフラの見直しもNorth Torchさんに相談。その結果、さくらのクラウドを紹介していただきました」(亀田氏)
内藤氏は当時の開発状況を振り返ります。
「基本的には既存の互助会向けシステムをベースに開発するというお話だったのですが、既存システムの設計資料が十分な情報量ではなかったり、Javaも古いバージョンだったりという課題がありました。そこで、従来のソースコードを活かしてつくるよりも、アプリケーション層などをつくり直したほうが、スピード感が出るなと思い、そうした開発方針を提案させていただきました。その際にコスト的にも、クラウドインフラはさくらのクラウドのほうがよさそうだと感じたんです」(内藤氏)
内藤氏の提案が通り、互助会向けシステムでは大手外資系クラウド上でJava+Oracle DBでつくられている一方、今回の「ZEBRA SLIM」は、さくらのクラウド上でPython + PostgreSQLで構築されました。North Torchが持つ技術スタックを自社の得意なものに合わせることができたため、開発スピードが上がりました。

今回のインフラ設計は、IaCベースにTerraformで構築しましたが、内藤氏をはじめNorth Torchの技術スタッフは、大手外資系クラウド上でのIaCツールの活用経験しかなかったといいます。
「さくらのクラウドを初めて触ったときは、これまで使っていたクラウドとの挙動の違いに最初は戸惑いました。その旨をさくらインターネットのサポートチームに相談すると、すぐに無償で2~3か月間、試用環境を用意してくれました。そのおかげでさくらのクラウド上でのインフラ構築に関して十分に経験を積むことができました。自信を持ってインフラ構築ができましたね」(内藤氏)
さくらのクラウド導入後、課題だった「コスト面が解消できた」と亀田氏は強調します。
「さくらのクラウド導入後、運用費用を見てみると数十万円単位で抑えられており、コスト削減効果を明確に実感しました。従来使用している外資系クラウドと比較すると、ランニングコストとして月額1/4~1/6ぐらい安くなっています。インフラ費用が抑えられるということはそれだけ、『ZEBRA SLIM』を安く提供できるということ。一般葬儀社は小規模事業者が多いため、システムのランニングコストを安くできたことで提案の幅が広がったと感じますね。稼働も安定していますし、非常に満足しています」(亀田氏)
今後absは、2025年にリリースした「ZEBRA SLIM」について武器であるマーケティング力を駆使し、販売を加速させていくといいます。
加えて、ご遺体取り違い防止システム「GAZELLE(ガゼル)」、互助会の加入処理をタブレットからワンストップで実現できる営業用システム「gojoTab」、AIを使用した花祭壇デザインサービス「NOA(ノア)」、メモリアルムービー作成、故人様のアバター作成といったほかサービスでのインフラ基盤も、さくらのクラウドへの移行も検討しています。
さくらインターネットに期待することについて、秋元氏と亀田氏は「シンプルな価格設定と安定稼働」を挙げました。とくに、亀田氏は自身の業務内容と絡めて以下のように語ります。
「普段はお客さまのもとに出向き、実際にシステムの使い方などを従業員の方々に教えています。教える立場でありますので、システムのインフラ基盤が脆弱でエラーを起こしたりメモリーが足りなかったりすることなどは絶対に避けなければいけません。そうした意味でも今後もさくらインターネットには、引き続き障害のない安定した稼働を期待しています」(亀田氏)
今後もさくらインターネットは、North Torchと連携しながら、冠婚葬祭業界のDXを推進するabsのクラウドインフラ基盤を支援し続けていきます。
※掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。
