導入事例

オンプレミス運用していた工場の基幹システムをクラウド化。データ可視化でDX推進につなげる

三菱マテリアル株式会社 様

三菱マテリアル株式会社は大手非鉄金属メーカーです。三菱グループのルーツである九十九商会の鉱業への進出を出発点とし、日本の近代化とともに発展の足跡を残してきました。その中で三菱マテリアルグループ全体の資源循環型ビジネスモデル強化を図るために、環境・エネルギー事業カンパニーは様々な事業に取り組んでいます。同カンパニーで柱となる事業の1つに環境リサイクル事業がありますが、全国各地に点在している所管の家電リサイクル工場ではクライアントサーバー型の操業管理システムを各工場のオンプレミス環境で運用していました。各工場のシステムとデータが統一化・一元化されておらず、また本社からデータも参照できなかったため、Webシステムに作り替え統一し「さくらのクラウド」を利用してシステムをクラウド化しデータを一元化。データが可視化され、リアルタイムでの把握が可能となりました。今後はクラウドに蓄積したデータの利活用につなげていこうと考えています。

課題
システムをオンプレミス運用している
工場ごとにデータが閉じている
データが見える化されていない
効果
クラウドでのサーバー管理で人的コストを削減
基幹データの可視化を実現
経営に生かせるデータ利活用を推進

データを可視化し経営に生かすために基幹システムのクラウド化へ

 グループ全体の資源循環型ビジネスモデル強化を図り、マテリアルプレミアムを発現していく役割を担う三菱マテリアルの環境・エネルギー事業カンパニーでは、家電リサイクル工場を運営しています。その工場では、エアコンやテレビ、冷蔵庫、洗濯機の特定家電4品目を家電リサイクル法に則り、適正にリサイクルし、廃棄物を減量するとともに、資源の有効利用を推進しています。

三菱マテリアル株式会社
環境・エネルギー事業カンパニー
環境リサイクル事業部 デジタル統合推進部
部長補佐
津田健次 氏

 同社では2001年頃から家電メーカーと共同でこの家電リサイクル工場を全国展開していましたが、業務を行う上で必要となるクライアントサーバー型の基幹システム「操業管理システム」は工場内で構築し、オンプレミスサーバーで運用を行っていました。「オンプレミス運用だったため、データベースは各工場の中でしか見ることができませんでした。専用線が構築されていたわけではありませんでしたので本社からリアルタイムにデータを見ることができず、家電の処理データを例に挙げても各工場から毎月メールで報告を頂き、それを参照するという形でした」と環境リサイクル事業部 デジタル統合推進部 部長補佐である津田健次氏は当時のことを話します。

 三菱マテリアルでは現在、全社を挙げてDXを推進しています。しかしデータが工場ごとに閉じていては経営に生かすこともできないため、データを可視化するためクラウド化の検討に入ったのです。

オンプレミス運用していた工場をクラウド化し広域ネットワークを構築

 所管の家電リサイクル工場は北海道や宮城県、茨城県、三重県、大阪府など、全国さまざまな場所に広がっているため、各拠点間をつないだ広域ネットワーク環境を構築できるクラウドが選定条件でした。その点で、日本全国を網羅したネットワーク環境が構築できるクラウドベンダーであり、数多くの導入実績もあることからさくらインターネットが採用候補として選定されました。そして「さくらのクラウド」の導入が2019年5月に決定したのです。

 2021年1月の本番導入に向け、所管の家電リサイクル工場へ「さくらのクラウド」のテスト環境を構築。同社が自社開発したシステムを「さくらのクラウド」に上げて、本番環境が稼働する前に担当者が実際にさわってテストしてみることができました。「不明点が生じたときには、さくらインターネットさんに問い合わせることで、迅速に回答をいただきスムーズに導入が完了しました。また、ネットワーク環境は、さくらインターネットさんの子会社である株式会社ビットスターさんが構築しました。工場側からネットワーク機器に対しての質問も発生しましたが、設定内容などを懇切丁寧に教えてもらえるので、工場側でもスムーズな導入ができています」(津田氏)。

全工場をクラウド化しDX推進に向けたデータの利活用につなげたい

三菱マテリアル株式会社
環境・エネルギー事業カンパニー
環境リサイクル事業部 デジタル統合推進部
河本明純 氏

 家電リサイクル工場は、同社環境・エネルギー事業カンパニー所管の拠点で運営しているのですが、全拠点を一気に「さくらクラウド」で稼働するシステムに切り替えるのではなく1拠点ごとに導入を進めています。「段階的に導入を進める中で、クラウドサーバーなら柔軟にスケールアップしていくことができますし、運用に合わせて拡張していくことが可能です。このようなクラウドならではのメリットを感じています」(津田氏)。

 オンプレミスサーバーで運営していた場合、各工場のサーバー管理者への負担が大きくなりがちな傾向がありました。「さくらのクラウド」を導入して以降「今は一括で、さくらインターネットさんにサーバー管理をしていただいているので、負担の軽減が図れることが大きなメリットとして考えています。また何かあった場合は、担当チームのメンバーが片道3時間程掛けて、家電リサイクル工場へと実際に赴かなければいけないこともありましたが『さくらのクラウド』へ置き換えたことで、その移動に要する人的コストも削減できました」と同部の河本明純氏は話します。

三菱マテリアル株式会社
環境・エネルギー事業カンパニー
環境リサイクル事業部 デジタル統合推進部
諸吉早紀 氏

 所管の家電リサイクル工場のうち「さくらのクラウド」を導入しデータの可視化を実現しているのは4社4拠点です。今後もクラウド化を進めると共に、クラウド上に蓄積したデータを利活用するフェーズへと進めていこうと同社では考えています。「DXを推進している当社では、データの利活用が肝となると考えています。そこでクラウド化によって蓄積されたデータを様々なデータと連携することで、データの利活用を進めていけるのではないでしょうか」(津田氏)。  今後はこれまで培ってきた技術力を活かし、持続可能で環境負荷の低い循環型社会、脱炭素社会の構築に貢献していくということです。そのためには環境・エネルギー事業カンパニーの事業の拡大が必須であり、その中で「さくらのクラウド」上に蓄積するデータの利活用がこれを後押ししていくでしょう。

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三菱マテリアル株式会社
事業内容
高機能製品(銅加工、電子材料)、加工事業、金属事業、環境・エネルギー事業など
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