導入事例

さくらのクラウドへ移行して地図管理システムの安心感を獲得

パシフィックリプロサービス株式会社 様

パシフィックリプロサービス株式会社は1972年の創業以来、経営理念である「Sincerity」「Speciality」「Superiority」という3S精神を発揮し、事業活動を積み重ねてきました。設立当時は複写事業や製本事業などをメインとして展開していましたが、21世紀に入ってからは情報分野へと進出。紙資料のデータ化など、デジタイジング事業も展開しています。専用サーバーやVPSを利用し、システム開発やデータ編集を自社で行う中で、施設維持管理を行う地図管理システムの運用に「さくらのクラウド」を採用しました。「さくらのクラウド」はホストサーバーや電源の冗長化がされており、万が一の備えとしユーザーへの安心にも繋がっていると感じます。今後は地図管理システムを利用した施設事業のさらなる拡充を考えていると担当者は語っています。

課題
システムの安心感に疑問
インターフェースの使いにくさ
レスポンス時間のタイムラグ
効果
冗長化したクラウドによる安心感
サポート面やシステム変更に対する対応の早さ
施設管理事業の拡充にもクラウドが対応

地図管理システムを用いた施設維持管理事業を推進

パシフィックリプロサービス株式会社

 現在、同社で進めている事業の1つに、地図管理システムを用いた施設維持管理を目的としたサーバー環境の構築・運用・保守の委託業務があります。「本事業のお客様は、施設の整備や維持管理のために巡回をしている事業者です。主にスマートフォンやタブレットなどの端末を使ってデータを収集し、そのデータをサーバーに蓄積しています。このデータを使い、地図情報などの集約や、日報作成などの処理をサーバー側で行う運用をしています。サーバー構成としては、Webサーバーとデータベースサーバーを用意し、運用しています」と同社IT事業部の吉田氏は話します。

 地図管理システムを活用し、施設の維持管理を支援するのが主な業務です。各担当が管轄内施設の劣化や破損箇所を見つけると、GPSの位置情報付き画像を撮影。その画像データを地図情報とリンクさせて送信する仕組みです。このように、いつその事象が発生したのかなどの情報をリアルタイムにサーバーへと登録し、データを施設の維持管理に活用しています。

ホストサーバーの冗長化やセキュリティ面から「さくらのクラウド」を採用

 地図管理システムは以前、専用サーバーで運用をしておりOSにWindows Server 2008 R2を使っていたのですが、サポート終了のアナウンスがあったことで新たなOSのサーバーを準備する必要が生じたそうです。

 そこで数社のサーバー事業者から選定に入り、さくらインターネットのVPSや専用サーバーを試し、信頼性もあり問題がなさそうということでさくらインターネットに採用を決定されました。次に選定として、さくらの専用サーバーか「さくらのクラウド」を比較し「さくらのクラウド」を選択されました。「その頃、地図運用システムの運用規模が大きくなり、ユーザー数も増えてきたことから、リスク管理の面から再考していました。そこで『さくらのクラウド』なら冗長化しており、セキュリティ面でも充実していることから『さくらのクラウド』を採用することに決めました」(吉田氏)。

 専用サーバーはランニングコストが安いですが、クラウドは初期費用がかからずに月額費用のみであり、ホストサーバーや電源の冗長化がされているのが主な選定理由でした。同時に、今後のサービス面の拡充も考慮したといいます。

 専用サーバーからの移行のしやすさや電話での問い合わせのしやすさも「さくらのクラウド」に採用を決めた大きな理由の1つだといいます。「さくらインターネットに電話で問い合わせをすると『他にもこういうサービスやオプション・使い方がありますよ』というような的確なアドバイスをいただき、非常にわかりやすかったところが良かったですね」(吉田氏)。

レスポンスの良い電話サポートでスムーズにサーバー移行

 「さくらのクラウド」を導入した当初は、専用サーバーからクラウドサーバーへの移行だったため使い勝手に戸惑ったといいます。しかし使っていくうちに、クラウドのユーザーインターフェースは充実しており使いやすいと感じたそうです。「専用サーバーですと、ファイアウォールは別のアプライアンスを利用しないといけません。しかしクラウドならコントロールパネルに機能が用意されており『さくらのクラウド』内で全て利用ができます。別のツールを開かなければいけない面倒がなくなり、使い勝手の良さを感じています」(吉田氏)。

 同社では「さくらのクラウド」導入時から問い合わせサービスも活用しています。「導入時には『このようにやりたいのですが、その場合これを使えば問題ないでしょうか』というような問い合わせを何度もさせていただいたのですが、いつでもレスポンスよくご返事をいただき、導入がとてもスムーズに進めることができました。設定内容などを確認する場合にはメールで問い合わせをしましたが、そのときもわかりやすく返信をいただきました」(吉田氏)。

すべてにおいて早さを持っている「さくらのクラウド」でタイムラグを低減

 現在、安定的に「さくらのクラウド」を運用しているパシフィックリプロサービスですが、最大の導入メリットは安心感だといいます。専用サーバーの場合、1台の物理サーバーのため冗長化構成を組まずにハードウェアがクラッシュしてしまえば、そこでシステムも停止することになってしまいます。顧客に提供している地図管理システムの停止があってはなりません。その点「さくらのクラウド」はホストサーバーの冗長化がされている点にメリットを感じたそうです。

 そのほか、サーバー提供の時間や手続きが早いことも「さくらのクラウド」のメリットです。「サーバー提供の時間が早いのはユーザー側のメリットですね。その逆に、サーバーのデータを消去することも自分たちで簡単にできますので、そういった意味で手続きのタイムラグもありません。そのために、お客様からの要望に対する返答もしやすくなっています」(吉田氏)。

 さくらインターネットは日本企業ならではの強みもあるといいます。「日本人ユーザーの気持ちを理解されており、サービス面やサポート面で親身になっていただけるので助かっています。メールへの返信に関しても、先を見越した回答をしていただけたり、こちら側が聞いていないところまで先回りして答えていただけたりすることがあります。そういった意味で、初期導入の不安を安心感に変えてもらえる事業者だと思います」(吉田氏)。

今後同社では、地図管理システムを活用した施設事業の拡充を検討しています。その先にはさらに、施設維持管理だけではなく、災害や気象関連など、施設以外の管理にも進出していこうとしています。地図情報をもとにユーザー側でも情報確認できる仕組み作りや、さまざまな情報を蓄積することで事業を拡充できれば、「さくらのクラウド」の活用もより進んでいくでしょう。

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パシフィックリプロサービス株式会社
事業内容
システム販売・受託開発、データマネージメント、データエントリー・集計、設計補助・CAD入出力、CIM支援、イベント開催・会場設営、スキャニング・電子納品、ポスター・パンフレット等の制作、印刷・製本、GIS作業支援
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