導入事例

東京大学がさくらで「WEB PARK」を刷新。サービス利用者が増えて満足度も向上。

国立大学法人 東京大学 様

1877年の創立以来、東西文化融合の学術拠点として世界の中で独自の形で学術を発展させ、それを世界に伝えてきた東京大学。 学内組織向けのWebホスティングサービス「WEB PARK」の刷新に、さくらインターネットの「さくらのレンタルサーバ」が導入されました。

課題
WEB PARKのドメイン数が500を超え、24時間365日稼働やセキュリティへの対応が強く求められるようになった
CMSを利用したいというニーズが増えたが、バックエンドのデータベースを含めた数百サイト分のCMS管理は困難であった
効果
WEB PARK 2014 に移行したことで、利用者が容易にCMSを導入可能となり、利用者の満足度も向上した
WEB PARK 2014では、教職員による物理サーバーの運用管理作業が不要になった

情報基盤センターにサーバーを集約。「WEB PARK 2014」で情報発信を支援。

教授 柴山悦哉 氏

東京大学の情報基盤センターは、情報メディア教育研究部門、学術情報研究部門、ネットワーク研究部門、スーパーコンピューティング研究部門の4つの研究部門で構成されており、大学の教育と研究、さらには全国の研究機関のために情報基盤をサービスとして提供しています。このうち情報メディア教育研究部門では、学生が演習などで利用するための約1300台の端末やサーバーなどを導入し、電子メール、LMS(学習管理システム)、遠隔会議システムなどのサービスを運用しています。

その一環として、情報基盤センターでは学内組織向けのWebホスティングサービス「WEB PARK 2014」を運営。Webを使って情報発信を行いたいが、独自にサーバーの管理をするのが困難な研究室や委員会、学科などを対象にWebホスティングサービスを提供しています。WEB PARK2014が公開された背景について、情報基盤センター 情報メディア教育研究部門 教授で理学博士の柴山悦哉氏は、次のように語ります。

「学内でWebサーバーを使いたいといった要望はいまだに増え続けているのですが、高度なITスキルを有する組織から、ITに詳しい人がいない組織まで、利用者のレベルもさまざまです。特にITに詳しくない場合、自分たちでサーバーを調達・設定して、運用・管理を行うのは容易なことではありません。そこで情報基盤センターでサーバーを集約・管理して、必要なリソースを利用してもらうサービスを提供しています」

ドメイン数が500超。オンプレミスの管理が煩雑に。

准教授 田中哲朗 氏

情報基盤センターでは、1997年4月より東京大学の施設の中にサーバーを設置するオンプレミスの形でWEB PARKを展開してきました。当初は無償のサービスで、特にシステムの稼働保証などもなくサービスを提供していました。その後、システムの2重化やバックアップの実施、課金システムの導入など、徐々に機能を拡張。ドメイン数が500を超えたあたりからシステムの管理が煩雑になってきました。

情報基盤センター 情報メディア教育研究部門 准教授で博士(工学)の田中哲朗氏は、「以前は教職員がサーバーを管理していたので、平日の昼間しか管理ができず、休日や夜間に障害が発生しても対応できませんでした。また以前は、平日の昼間に稼働していればよかったのですが、現在は24時間365日の稼働が不可欠です。そのため、教職員がボランティア的に対応するのではもはや限界という状態になりました」と話します。

また、これまではHTMLで記述した静的なコンテンツが配信できればよかったのですが、ここ数年はCMS(コンテンツ管理システム)を利用して動的コンテンツを配信したいというニーズも増えてきました。田中氏は「個々のドメインは小さな組織での利用になるので、それほど負荷は高くありません。ただしCMSを利用するには、バックエンドにデータベースが必要であり、数百サイト分のCMSを管理するのは現実的ではありませんでした」と話します。

そこでオンプレミスのサーバー群をレンタルサーバーに移行するための検討を開始。これまでのドメインが使い続けられること、WEB PARKで提供されていたサービスが同様に利用できること、強固なセキュリティ対策がなされていること、新たな設備投資の必要がないこと、比較的安価に導入できることなどの観点から要求仕様を定め、一般競争入札の結果、さくらインターネット「さくらのレンタルサーバ」を導入することを決定しました。

レンタルサーバーへの移行によりWEB PARK 2014の利用者が増加。

2014年2月から「さくらのレンタルサーバ」でサービスを提供しているWEB PARK 2014では、すでに800を超えるドメインが稼働しています。柴山氏は「少人数の研究室から大規模な研究科まで、さまざまな目的で利用されています。利用目的の多くは、研究室や個人の紹介などの広報用や事務的な情報公開です。いまや大学も、受験生へのアピールや研究成果の普及のために情報を積極的に公開しなければならない時代です」と話します。

WEB PARKはオンプレミスの時代にも何度かバージョンアップをしていますが、このとき利用者は、バージョンアップに関わる作業はまったく必要ありませんでした。しかし今回、オンプレミスから「さくらのレンタルサーバ」に環境が切り替わることで、ドメインの設定変更が必要なため、設定変更の内容を利用者に伝え、理解してもらい、作業してもらうことに労力が必要となりました。

そのためWEB PARK 2014の利用者が減少することも心配されましたが、ふたを開けてみると、逆に利用者は増えました。柴山氏は「独自にサーバーを立ち上げていた研究室が、まだかなりあったということだと思います」と語ります。また、「さくらのレンタルサーバ」を直接契約して利用する研究室も増えているとのことです。

「WEB PARK 2014で十分という利用者は多いのですが、自分たちで設定・管理ができるのであれば、『さくらのレンタルサーバ』を直接契約する方がコスト的にも安価に利用できます。情報基盤センターが『さくらのレンタルサーバ』を使っているのであれば、自分たちも安心して使えるという雰囲気になっているようです。その意味では、利用者の満足度は高いのだと思います」(柴山氏) また運用管理面でのメリットについて田中氏は、「WEB PARK 2014では、物理サーバーがすべて『さくらのレンタルサーバ』に移行されたので、教職員によるシステムの運用・管理作業も不要になりました。さらにWEB PARK 2014では、CMSが簡単に使えるので、利用者にとってメリットが大きいサービスだと思います」と話します。

さくらインターネットに対する今後の期待について柴山氏は、「今後は集約できるサーバーは集約して、外部に委託したほうが有利なものは委託するというプランを検討する大学が増えてくるでしょう。さくらインターネットは、日本全国の大学や研究機関などの学術情報基盤として国立情報学研究所(NII)が構築・運用している“学術情報ネットワーク(SINET4)”にも対応しているので、大学としても使いやすいサービスです。今後、IaaSなども含めて、大学にとってさらに利用しやすいサービスや契約の方法、および研究室レベルでも容易に使える仕組みを提供してもらえることを期待しています」と語ります。

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国立大学法人 東京大学
事業内容
「グローバルな思考と行動力」「揺るぎない基礎学力、先端的知への好奇心」「公共的な責任感、巨視的な判断力」「課題の発見・挑戦的体験への積極的姿勢」「異なる文化や価値観の理解・尊重」の5つの能力の育成を通じ、“よりグローバルでよりタフな”人材の輩出を目指している
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