- WEBサービス&アプリ提供者
株式会社オービックオフィスオートメーション
基幹システムの運用にはIaaSではなく専用サーバが向いている理由
- クラウドサービス(IaaS)
- 専用サーバーサービス
テモナ株式会社が提供する「たまごリピート」は、 リピート通販におけるさまざまな業務を支援するクラウドサービスです。 現在1,000社以上の企業が導入し、コストパフォーマンスに優れた 業界シェアNo.1を誇る同サービスを、拡張性の高いさくらの専用サーバが支えています。
事業者と生活者と共にある存在(=B with B with C)を目指すテモナ株式会社では現在、定期購入に特化した通販支援システム 「たまごリピート」や、Webサイトのコンバージョン率を改善するWEB接客ツール「ヒキアゲール」など、各種クラウドサービスを提供しています。
同社のサービスの大きな特徴は、リピーターを増やすための数々の工夫にあり、その代表例が主力製品である「たまごリピート」です。「たまごリピート」では、定期購入に便利なショッピングカート機能、コールセンター受注機能、お客様フォロー(メール、DM)機能、顧客データに基づく分析機能などを一括で提供しています。通販事業者は、「たまごリピート」で提供されるサーバ上にECサイトを構築するだけでこれらの機能を使うことができ、業務を大幅に効率化することができるのです。「2009年のサービス開始以来、美容、健康食品、赤ちゃん/マタニティ用品などの業界を中心に、1,000社以上の通販事業者にご利用いただき、リピート通販向けシステムにおいてシェアNo.1を獲得しています。今では利用者数も1,400万人を超え、日本のおよそ9人に1人が当社のサービスを使っていただいている計算になります」(テモナ 中野氏)
この「たまごリピート」のサービスを支えているのがさくらの専用サーバです。同社がサービスをスタートする際には、コロケーションサービスや他のレンタルサーバの利用も検討したそうですが、コストパフォーマンス、柔軟な拡張性、稼働率の高さの3つを評価してさくらの専用サーバを採用しました。「自社での運用も考えたのですが、エンジニアが必要になったり、調達に時間がかかったりなどの問題があります。そこでレンタルサーバを検討することにしたのですが、通販事業という特性上、突発的なトラフィックの発生は避けられないため、サービスの基盤となるサーバやネットワークには十分なパフォーマンスが必要です。一方で、通販事業を立ち上げるお客様は初期コストを抑えたいという思いもありますが、この相反する要望に対応したコストパフォーマンスを備えていたのはさくらの専用サーバだけでした。また、たまごリピートがターゲットとする通販事業者の規模はさまざまで、求められる要件はケースによって異なります。さらにいえば、事業の成長に伴い要件も変わっていくため、柔軟に、かつ短時間にサーバを調達する必要があります。さくらの専用サーバはラインアップが豊富で、部分的にスケールアップし短時間に拡張できることが魅力でした。最後に、システムのダウンはお客様の機会損失に直結しますので、稼働率の高さも重要ですが、さくらの専用サーバはこの点も満足できるものでした」(中野氏)
2009年のサービス開始当初は数十台だったサーバの数も、ユーザーが増えるたびに追加され、現在は約300台が稼働しています。途中からはSSLサーバ証明書の発行およびインストールまでをさくらインターネットが代行するようになり、サーバ調達とSSL取得が同時にできるようになりました。「現在、『たまごリピート』ではサーバの利用について共有/専有と2つのプランを用意していますが、お客様の必要に応じてSSDやioDriveのようなフラッシュストレージも提供しています」(テモナ 高橋氏)
同社ではサーバの利用にあたって独自の工夫もこらしており、たとえば月3回に分けて実施していた新規申し込み分のサーバ構築作業を、自動化スクリプトで効率化しました。「以前は手動でコマンドを打ちながらサーバを構築していましたが、自動化スクリプトによりワンタッチで構築できるようになり、作業は大幅に効率化しました。至急サーバが欲しいといったお客様のイレギュラーなご要望にも対応できるようになっています」(テモナ 日出氏)
同社がさくらの専用サーバを利用しての評価ですが、品質の高さが特に気に入っているようです。「同一時期に製造されたサーバをロットで調達できるので、メンテナンスのポイントが絞りやすいのがメリットですね。また、障害時に迅速に対処していただけることも助かっています。障害の兆候が出たと伝えればすぐに様子を見てもらえますし、会社全体で品質レベルを保っていることを実感します」(日出氏)
EC業界が成長を続ける中、「たまごリピート」も拡大を続けていくことは間違いありません。一方、さくらの専用サーバのスペックも向上しており、まさにともに成長しているといえます。同社は今後も通販事業者の幅広いニーズに対応するため、サーバをクラスタ化し柔軟性をより高めていくことを目指しています。「今やさくらの専用サーバは『たまごリピート』にとってなくてはならない存在になっています。これからも私たちが求める機能を随時提供していただければと思います」(中野氏)
本記事で紹介している「さくらの専用サーバ」は現在、新規お申し込み受付を終了しており、後継サービスとして「さくらの専用サーバPHY」を2020年7月28日より提供しています。