- EC
株式会社ショップエアライン
日本最大級の海外ショッピングサイトを支えるさくらの「専用サーバ」と「VPS」
- クラウドサービス(IaaS)
- 専用サーバーサービス
- VPSサービス
ECサイト構築を支援する「アシスト店長」「楽楽B2B」などの多様なサービスを提供しているネットショップ支援室。充実した機能と柔軟なカスタマイズ対応で人気を博するそれらサービスを支えているのが、低コストかつ操作性の高い「さくらの専用サーバ」です。
「お客様が“本当にほしい”機能をすばやく実現する。そのスピードが当社の強みです」
ECサイト構築支援サービスを提供する株式会社ネットショップ支援室 専務取締役の竹澤洋一氏は競合他社との差別化ポイントについて、そう語ります。
同社は、受注管理から在庫管理、顧客管理までネットショップの構築・運用に必要な機能を網羅する一元管理システム「アシスト店長」や、D2C・単品通販に特化した「楽楽リピート」、ECカート「楽楽CART」など多様なASPサービスを提供しています。最大の特長は、開発スピードと独自仮想化環境を使ったDR対策。さくら専用サーバーの中に独自で仮想化環境を構築し、データセンタートラブル時の対策がされています。「いつどこで災害が起こるかわからない時代。こういった独自のDR対策は必要不可欠と判断した。」と竹澤氏は述べます。災害時でも仮想化環境ごと別データセンターに移動できるので、リカバリしやすい構成になっています。
「お客様に安心して利用してもらう環境を提供したい」ネットショップ支援室に支持が集まる理由が伺えます。
そんな同社は現在、企業間取引のEC化(BtoB EC)のサービスにも力を入れています。卸業務をEC化するためのシステム「楽楽B2B」、メーカーが販売店と消費者をつなぎ、ダイレクト・定期的に販売管理できるECシステム「楽楽BBC」など、市場規模が拡大し続けるEC領域を、システムで支援しています。
ネットショップ支援室が提供するこれらのサービスを支えているのが、さくらの専用サーバです。「2013年のサービス開始当初から、迷うことなく使い始めました」と語るのは、システム事業部 副部長の芳野大祐氏です。「自社でサーバを運用するには電気代や工事費用、回線の調達等に初期費用がかかるうえに、災害のリスクも心配でした。最初から信頼できるデータセンター事業者に頼んだほうがよい」というのが理由でした。
他のレンタルサーバも検討しましたが、コストパフォーマンスと操作性の高さを評価してさくらの専用サーバを採用しました。「サーバ1台あたりのコストが、初期費用・月額費用ともに圧倒的に安かったことが最大の理由です。また、私は以前、データセンターでインフラを扱っていたのですが、さくらインターネットのサーバは操作性もシンプルで使いやすく、ノウハウがそのまま活かせる利点もありました。root権限があり、サーバを自由自在に触れることも決め手でした」(芳野氏)。
ネットショップ支援室のEC支援サービスは現在まですべて、さくらの専用サーバで稼働しています。当初は数台で利用を始めたサーバ数も、ユーザーの増加に伴って現在約40台に増えています。なお、「アシスト店長」などのサービスでは、サーバの利用形態として共有と専有の2タイプを用意しており、ユーザー側が要件に応じて選ぶことが可能です。
また、「さくらのVPS」「さくらのクラウド」も併用しています。「専用サーバを軸としながら、拡張性や柔軟性が必要なケースではクラウド、VPSも使い分けています」と芳野氏は話します(下図)。
「例えば、ECサイトから大量のメール配信を行うなどのオプション的な機能にさくらのクラウドを使っています。負荷が高くなったらサーバを1台複製して分散することが簡単に行えます。一方、VPSは社内用の管理システムや、新たに開発したシステムのテストサーバに使っています。社内設置のサーバでは、社内にいないとこれらのシステムを使うことができませんが、VPSなら出先からでもアクセスして業務が行えます」と、働き方の柔軟性を広げる意味でもさくらインターネットのサービスが活かされています。
なお、物理サーバと仮想サーバのそれぞれのメリットを活かしながら使い分けられるよう、専用サーバ、VPS、クラウドは「ブリッジ接続」機能を用いてL2ネットワークで接続しています。
さて、今後さらなる成長が期待されるEC支援サービス市場ですが、芳野氏は、その成長の早さを受けとめる“器の大きさ”もインフラ選定における重要な要素だと指摘します。ECショップの中には、短期間で急激に事業規模を拡大するケースも珍しくありません。当然、ネットショップ支援室のEC支援サービス側も、それに対応できる拡張性が求められます。「お客さまの利用規模が急増した場合、サーバ利用料金が従量課金だとコストが際限なく増える懸念があります。その点、さくらの専用サーバは定額制なので、コストが読みやすい。安心感がありますね」(芳野氏)。
本記事で紹介している「さくらの専用サーバ」は現在、新規お申し込み受付を終了しており、後継サービスとして「さくらの専用サーバPHY」を2020年7月28日より提供しています。