導入事例

インフラコストを約4割削減し、スピーディーなシステム構築を実現――「さくらのクラウド」が1,245万部のフリーマガジン広告事業を支える

株式会社中広 様

メディア事業と広告代理業の両輪で事業を展開する株式会社中広。主力のポスティング型フリーマガジンは、全国で1,245万部以上を発行しています。同社では、自社の基幹システムおよび関連システムのインフラ基盤として、「さくらのクラウド」と「さくらのVPS」を活用しています。導入の結果、従来の環境と比較して約4割のコスト低減に成功し、迅速なシステム構築を可能とする環境を手に入れました。今回は、管理本部 システム部の貴堂 剛介氏、波多野 行宣氏、社長室 広報の岡本 舞氏に、導入背景や選定理由、具体的な効果・メリット、今後の展望までくわしく聞きました。

課題
システムの増強に伴い、インフラコストやリソース配分の見直しが必要になっていた
システム構成の追加・変更にあたって、よりスピーディーかつ柔軟な対応が求められていた
海外製サービスでは、運用面や情報把握など自社の体制に合わせた工夫が必要な場面があった
効果
従来環境と比べ、 約4割のコスト削減と予測しやすい料金体系による安定運用を実現
コントロールパネルによるセルフサービス化で構築・変更を高速化
国産ならではの直感的なUIに加え、行政案件でも利用されている実績により社内外からの信頼を確保

1,245万部のポスティング網とAI解析を融合。紙媒体の価値をデータで可視化する独自のメディア戦略 

株式会社中広は、創業50周年を迎える総合広告代理店。最大の特徴は、広告代理業を営みながら、自社メディアを全国展開している点です。地域密着の生活情報誌「中広フリモ」をはじめ、子育て支援マガジン「ままこっと」、子どもが楽しめる「キッズフリモ」などのフリーペーパーを、35都道府県175誌1,245万部発行し、全国の家庭に届けています。 

株式会社中広 
社長室 広報・マーケティング 部長 
岡本 舞 氏 

「現在、フリーマガジン事業は国内世帯の2割以上をカバーする体制を敷いています。地域に根差したPRを、狭域から広域まで柔軟に対応できています」(岡本氏) 

新聞広告、交通広告、デジタルメディアなどの広告代理店業だけでなく、フリーペーパーという自社媒体を持つことで、広告主に対し手数料を抑えた低価格な出稿や、特集タイアップなどの柔軟な提案を可能にしています。 

ただ、アナログ媒体ではデジタルメディアに比べ、どうしても「効果の不透明さ」という課題があります。その点も同社では、「アナログ×データ活用」により克服しました。 

「誌面のQRコードを読み込むことで、どの雑誌の何号か、何の特集か、どのエリアのどのような年代・性別の方が閲覧しているかが把握できるような仕組みを構築しました。全国の広告データとレスポンス傾向をAIで分析することで、広告主は成果の検証はもちろん、具体的な数値をもとに、次回のプロモーションにも活かすことができます。SNSなどのニュースメディアともかけ合わせ、より付加価値の高いメディアを創出していきたいと考えています」(波多野氏) 

コスト・サポート・スピードの壁を国産クラウドで突破。基幹システムの刷新を後押しした「ネットワークの柔軟性」と「安心感」

中広とさくらインターネットの付き合いが始まったのは、「さくらのVPS」を導入した約14年前。クライアントのキャンペーンサイトやテレビドラマのプロモーション、自治体の告知などのWebサーバーとして、各事業部において現在まで活用しています。 

「さくらのVPSは他社と比較しても、使い勝手がよさそうと感じたので導入しました。現在でも、迅速かつ容易なセットアップができるため重宝しております」(波多野氏) 

その後、2025年夏ごろに、基幹システムのインフラ基盤としてさくらのクラウドを導入しました。従来までは他社クラウドを利用していましたが、「コストやスピード感に課題を感じていた」といいます。 

株式会社中広 
管理本部 システム部 部長 
貴堂 剛介 氏

「コストを削減したいという理由と、当時利用していたクラウドサービスのサポート体制や運用環境が、当社の事業成長のスピードに必ずしも合わなくなってきたと感じていました。システム構成の追加や変更の際には、サービス提供側を介した調整が必要となり、実際の反映までに一定の時間を要するケースも生じていたのです。こうした点を踏まえ、今後を見据えてより柔軟かつ迅速に対応できる環境への移行を検討しました」(貴堂氏) 

さくらのクラウドへの移行に関し、外資系クラウドも比較検討しましたが、波多野氏は「国産の安心感が決め手だった」と話します。 

「外資系クラウドの場合、ドキュメントやUIの理解・運用において当社の体制に合わせるには工夫が必要になるなという印象をもちました。一方、さくらのクラウドは国産サービスならではの直感的に操作しやすいUIを備えていると感じました。また、ガバメントクラウドに採択(※)されている点も大きな安心材料でしたね。全国60拠点に事務所を構える当社にとって、規模が拡大しても柔軟なネットワーク構成が組める仕様も非常に魅力的でした」(波多野氏) 

※ さくらのクラウドは2023年度にデジタル庁が募集した「令和8年度ガバメントクラウド整備のためのクラウドサービス」に採択されました。 
>>(ニュースリリース)さくらインターネット、令和5年度および令和8年度 ガバメントクラウドサービス提供事業者に採択〜国産事業者初、「さくらのクラウド」が対象クラウドサービスに〜 

予測可能な料金体系でコストを大幅カット。経営層を即座に納得させた信頼と国産クラウドの使い勝手 

同社はさくらのクラウドを導入後、従来に比べ月額約4割のコスト削減に成功しました。 

「インフラコストの削減は素直に嬉しかったですし、シンプルな料金体系も非常に満足しています。データ転送量による従量課金がなく、20日以降は月額料金が適用されるので、必要以上に費用はかかりません。そのため、予算管理が格段に容易になりました」(波多野氏) 

運用面でも、日本人エンジニアによって書かれた読みやすい日本語ドキュメントや、NFSアプライアンスなどの便利なマネージド機能により、構築・運用の工数が大幅に削減されたといいます。 

さらに、貴堂氏は「ガバメントクラウド採択」がもたらした意外な効果についても語ります。 

「経営層への社内稟議が非常にスムーズに進みました。ITインフラの変更は常にセキュリティーへの懸念が伴いますが、『ガバメントクラウドに採択されている』と説明することで、信頼性につながり、経営層からの納得感を得られやすいのです。情シス担当者にとって、社内の合意形成がしやすいことは非常に大きなメリットではないでしょうか」(貴堂氏) 

「紙×データ」のDXで広告効果を可視化。次世代データプラットフォームの安全稼働を支える信頼のインフラ基盤

中広は今後、紙媒体の詳細な効果検証を可能にする「データ集積・解析プラットフォーム」の活用をさらに加速させていく予定です。これにより、広告主に対してより費用対効果の高い施策提案が可能になります。この戦略の核となるシステムの安全稼動において「さくらのクラウドの役割は大きい」と貴堂氏は力を込めます。 

「せっかく開発したシステムも、社員に対して安全・快適に提供できなければ意味がありません。そのため、安定稼働やセキュリティー面において、インフラ基盤であるさくらのクラウドには大いに期待しています。また、行政案件を請け負う機会が多い当社の営業スタッフにとって、『ガバメントクラウドに採択されたインフラを利用している』という事実は、提案の自信と説得力につながっていると感じますね」(貴堂氏) 

さくらインターネットは、DXを通じて「紙媒体×データ分析」という新たな価値を創造する中広の挑戦を、今後も国産クラウドの提供を通じて支援し続けていきます。 

※掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

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株式会社中広
事業内容
メディア事業、総合広告代理事業、通信販売事業(eコマース)、イベント・セミナー事業
設立
1978年5月1日

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