登録ユーザー数300万人以上のeラーニングシステムを支えるさくらのクラウド
- WEBサービス&アプリ提供者
チエルコミュニケーションブリッジ株式会社
- クラウドサービス(IaaS)



株式会社アントアントでは、HTMLやCSSなどの知識がなくてもホームページの制作やリニューアルが容易に行える、新時代のクラウド型ノーコードCMSをOEM提供しています。このサービスは、コストパフォーマンスに優れ、信頼性の高いさくらインターネットのVPSが支えています。 さらに2021年7月には、高水準のセキュリティを搭載したCMS「Secure CMS」の提供を開始しています。さくらのクラウドが支える「Secure CMS」について、同社取締役 営業部長の谷脇広貴さんと井上凌さんに、さくらのクラウドを採用した理由や導入効果 、メリット、今後の展望についてお伺いしました。
株式会社アントアントでは2008年にオンプレミス型を発売し、翌年にクラウド型のCMS「ant2 CMS」をリリースして以来、利用ユーザー数28,000人以上を誇るようになりました。世の中で最も利用されているCMSはWordPressですが、「ホームページが更新しにくい」「担当者がいなくなった」というユーザーも多くいらっしゃいます。そのようなユーザーに対して、ホームページ制作の知識がなくても簡単にホームページを作成できるCMSとして登場させたのが「ant2 CMS」です。
もともと「ant2 CMS」は他社サービスのサーバーで運用していたのですが、最大で丸1日もの間サーバーがダウンし、そのネットワーク障害がすぐには復旧しないことがあったため、「さくらのVPS」で運用するようになりました。
「ant2 CMS」は安価なサービスになり、その後も「さくらのVPS」による運用を続けていました。その中で大手企業のお客様の利用も増えてきましたが、大手企業のお客様の場合、セキュリティポリシーに適合する必要があり、サービス採用のハードルも上がってきたのです。そこで2021年7月に「ant2 CMS」をベースに開発した「Secure CMS」をリリースしたのです。
「インフラには、『ant2 CMS』で『さくらのVPS』を10年以上利用していた実績があり、信頼性が高いさくらインターネットの『さくらのクラウド』を採用しました。また、『ant2 CMS』における『さくらのVPS』の利用実績により、社内インフラとしてもある程度の仕様を把握したうえで構築ができるため、コストを削減できると考えたのです。また、ネットワーク環境の構築には、さくらインターネットのグループ会社である株式会社BitStar(ビットスター)に構築をお手伝いしていただけたので、スムーズに『さくらのクラウド』を導入できました。その結果生まれたのが『Secure CMS』です」。(谷脇氏)

〈Terraform provider for SakuraCloudによる「Secure CMS」環境構築の模式図〉
「Secure CMS」は世界初のセキュリティを担保しているCMSです。
「お客様の間でもセキュリティ対策は広く意識されてきており、『Secure CMS』を紹介すると検討に入ることも増えています。『さくらのVPS』でもセキュリティ対策はできるのですが、適切にセキュリティツールのインストールを行わないとパフォーマンスの低下を招いてしまい、サーバーの処理速度が低下することがあります。その点、『さくらのクラウド』であれば、需要に応じて柔軟にスケーリングができます」。(谷脇氏)
「Secure CMS」は大手企業のセキュリティポリシーに適合していないと言われることはなく、代理店も販売しやすいCMSとなっています。
「Secure CMS」には、不正アクセスを自動的に検知しサイトへの攻撃をシャットアウトするWAF(ウェブ・アプリケーション・ファイアウォール)が標準搭載されています。さらにセキュリティを高めたい場合には、クラウド型のWAFである「攻撃遮断くん」をオプションとして付けることもできます。
「さくらのVPS」の場合、サイバー攻撃を受けるとサーバーがダウンし、スタッフがその対応に追われることもありましたが、このような対策により、現在のところ「さくらのクラウド」ではそれはまったくありません。「さくらのVPS」から「さくらのクラウド」へ変更したことで価格面では上がりましたが、サーバーの自動構築などにも対応できるようになり、スタッフの工数削減という面で大きくコストメリットが生じています。
Firewall、WAF、改ざん検知を導入する際によくあるお悩みとして、それぞれを単体で導入するだけでもコストが高額になる、システムの選定や設定には専門的な知識が必要となる、ということが挙げられます。
「Secure CMS」では、これらのセキュリティ機能を標準で一括搭載しているため、追加の検討や導入負担を軽減することができます。
セキュリティツールの導入にお悩みのお客様、特にサイバー攻撃を受け実被害を経験されたことがあるお客様には、ぜひとも「Secure CMS」を導入してほしいといいます。
「昨今は、セキュリティ状況が一層厳しさを増しており、より安全でセキュアな環境構築のニーズが高まっていくと想定しています。『Secure CMS』では、信頼性の高いクラウド基盤である『さくらのクラウド』上で、安心してCMS環境をご利用いただけます」。(谷脇氏)
世界で初めてセキュリティを担保した純国産のCMSとしてローンチさせたアントアントでは、安定稼働を求めるなら「さくらのクラウド」の優先順位を上げるべきでしょうと話してくれました。


株式会社アントアント
取締役 営業部長
谷脇広貴 氏
「『Secure CMS』はローンチしてから4年が経ちましたが、これまでまったく止まることはなく、常に安定稼働しています」
株式会社アントアント
井上凌 氏
「当社でもオープンソースの統合監視ソフト『Zabbix(ザビックス)』をインストールして『Secure CMS』を監視していますが、『さくらのクラウド』はサイバー攻撃によるダウンはありませんので、その点は楽になっていると感じています」
※掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。
