
生命情報研究センター
生命ネットワーク研究室
教授
有田 正規 氏
この障害をきっかけに遺伝研では本格的にシステムリプレイスの検討を始めます。「最初はハードウェアリプレイスを検討しましたが、初期投資が大きいことが問題となりました」(遺伝研 有田氏)。
加えて、遺伝研の場所は伊豆半島の付け根、三島市の東海道新幹線のトンネル出口に近いところです。この場所は落雷が多く2017年5月には落雷による大規模停電も発生しています。「遺伝研内にはスーパーコンピューターもありますのでもちろんUPSを設置して使ってはいるのですが、雷が落ちると瞬電が発生します。停電や瞬電によるリスクは避けたいところです。外部のクラウドサービスを利用すれば、停電のたびにシャットダウンする必要はなくなりますし、電源断が発生するような環境だと、きちんと運用していても一定数のディスクは壊れていくものです」(有田氏)。