「ワタシプラス」の画像表示を大幅に高速化。作業負荷を増やすことなく簡単に実現
- EC
- メーカー
資生堂ジャパン株式会社
- 画像変換・配信エンジン(ImageFlux)


建設業界のDXを支援する「現場Hub」は、現場とオフィスをデータでつなぐ業務管理SaaSです。日々の業務を共有するため、現場から大量にアップロードされる写真の処理に、さくらインターネットの画像変換配信サービス「ImageFlux」を活用しています。導入の経緯や効果について、現場Hub株式会社 取締役CTOの沖永 凌氏にお話をうかがいました。
現場Hub株式会社が提供する「現場Hub」は、工事会社に向けた業務管理SaaSです。空調工事や電気工事などを手がける企業を主なお客さまとして、案件管理や予定管理、請求管理、現場報告を一元化。建設業のDXを支援しています。
現場Hubの原型は、同社が取引先から依頼を受けて開発したシステムでした。

「当初から、現場からバックオフィスまでをつなぐ業務DX基盤として構想していました。まずは案件管理や予定管理、請求管理といったバックオフィス領域のWebアプリから提供を開始し、その後、現場で働く職人の方々も利用できる機能を追加していきました。2023年4月のリリース以降、お客さまからのご紹介や、展示会などを通して導入先様を増やしてきました。徐々に機能を拡張して、現在に至ります」(沖永氏)
現在も工事会社の業務のノウハウを蓄積しながら、便利な機能を追加し続けています。現場向けの機能が充実するのに合わせてモバイルアプリをリリースし、スマートフォンで現場からの報告ができる仕組みを構築しました。導入企業さまのなかには、1名あたり月間15時間の業務時間を削減できたという例もあったといいます。
「ある企業さまは、担当者が現地に行ってデジタルカメラで現場を撮影し、それをいったん会社に持ち帰っていました。写真データを会社のパソコンで扱うためです。現場Hubを採用いただいてから、モバイルアプリ内で写真データの管理と報告ができるようになり、担当の方が定時で退勤できるようになったそうです。若手の採用や人材の定着、売上の拡大につながったという声もいただいています」(沖永氏)
フィールド業務では、現場の様子を把握するために大量の写真が活用されます。
「現場の担当者が現調時、工事前と工事中、工事後と各作業段階の写真を撮り、オフィスへ送ります。送られた写真を事務方がチェックして施工完了を確認し、請求書を作成します。また、工事担当者が事後の振り返りとして写真を見返すこともあります」(沖永氏)
従来の手法としては、Eメールや「LINE」などのコミュニケーションツールに写真を添付して送る方法があります。しかしこの方法では情報の一元管理ができず、データを探したり、進捗を確認したりといった作業の手間がかかっていました。
現場Hubでは、アプリ経由で現場の写真をアップロードして、モバイル環境とオフィス環境で共有します。そのなかで頻繁に発生するのが、「大量の写真をサムネイルで一覧表示して、ざっと確認する作業」です。
「大量の写真をサムネイルで確認し、詳細を知りたい写真を選択してフルサイズ表示する……といった作業が日常的に発生。そのため、画像処理のパフォーマンスが業務効率に直結しています」(沖永氏)
ImageFluxは、この「サムネイル作成、一覧表示、詳細切り替え」に関わる画像処理を担っています。
ImageFlux導入の背景には、2段階の経緯がありました。
「以前は、アプリに取り込んだ画像をすべてそのまま表示させていました。しかし、お客さまがモバイルアプリで100枚単位の画像を読み込もうとした際に、アプリがクラッシュしてしまいました。そこで急遽、フリープランのある海外の画像CDNサービス「Imgix」を導入しました」
その後、現場Hub様が当時利用していたプランでは、オリジナル画像の増加にともなって費用負担も増える傾向があり、ユーザーの増加とともに月額数百ドルに程度に達する月もありました。
「画像変換のコストが当社の想定を上回ると感じるようになり、見直しを検討しました。ツールの内製化も検討しましたが、開発や運用のリソースは本業に集中させるべきです。われわれの本業は画像処理ではなく、それを活用した業界DX。画像処理の部分はやはり既存のサービスを使うべきだと考え、移行の検討を始めました」(沖永氏)
そこで選ばれたのが、さくらインターネットのImageFluxでした。
「ImageFluxは、われわれが定義した要件をすべて満たしていました。かつ、コストも抑えられ、国産サービスであるため為替変動の影響を受けにくい点も魅力でした。日本の商習慣に合った料金体系になっていること、日本語サポートがあることも大きな決め手になりました」(沖永氏)
さらに沖永氏は、国産サービスを選ぶことの意義を強調します。
「日本企業を中心にサービスを提供しているため、要件が満たされていればインフラについて可能な限り国内サービスを活用したいと考えています。海外サービスに過度に依存しない構成にすることで、為替や契約条件の変化といったリスクを抑えることにもつながります。結果として、日本のクラウドエコシステムの発展にも貢献できればと考えています」(沖永氏)

ImageFluxへの移行は、「予想以上にスムーズだった」(沖永氏)といいます。移行作業はたった数時間で終わり、2024年11月から現在まで、ImageFluxが現場Hubを支えています。
「利用を始めて1年強が経ちますが、サポートが必要になるような問題は一度も起きていません。使い勝手もよく、安定して稼働しています。移行後は、当時の利用条件において月額費用の大幅な抑制効果を得ることができました。とても満足しています」(沖永氏)
今後、現場Hubでは、写真のほかPDFや動画なども含む、包括的なファイル管理機能の強化を目指しています。
「現場Hubを、日本中の工事会社に使っていただけるプラットフォームにしていきたいと考えています。また、クラウドインフラについても継続的に選択肢を検討しています。現在は海外クラウドを利用していますが、最近『さくらのクラウド』でコンテナサービス(AppRun)がリリースされたとうかがい、関心を持っています。
クラウド基盤については、コストや機能、セキュリティ要件などを総合的に評価して判断しています。仮に海外クラウドと比較して明確なコストメリットがあり、同等のセキュリティや運用要件を満たせるのであれば、国内クラウドへの移行も選択肢の一つとして検討したいと考えています。さくらのクラウドについても、今後の動向をウォッチしていきたいですね」
ImageFluxのコスト削減効果により、現場Hubは開発リソースを本来注力すべき機能拡張に振り向けることができました。建設業界のDXを、国産の安定したインフラサービスが支えています。
※本記事の内容は、現場Hub様における特定条件での事例です。
記載の費用や効果は、ご契約内容、ご利用条件、時期等によって異なります。同等の効果を保証するものではありません。
※掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。
