導入事例

デジタルアンケートに自治体向けWebフォーム「Cipher-X」を導入。地方公共団体におけるセキュリティガイドラインに準拠した、個人情報保護とアクセス管理を実現! 

一般社団法人 松原市観光協会 様

導入サービス

松原市観光協会は、大阪府松原市の賑わいと交流の創出を目的に、2018年6月29日に設立された一般社団法人です。松原市や南河内地域の魅力をきちんと、わかりやすく、正しく「編集」して「発信」し、届ける「観光」を通じて松原や南河内の魅力を実体験いただく機会を創出しています。社団法人と連携している地方自治体では住民の個人情報を多く取り扱っており、クラウド上での管理に対しては漏えいや不正アクセスのリスクが懸念されます。そこで同社団法人では、データ適正消去実行証明協議会(ADEC)の暗号化消去認証 for Cloud(CE-C認証)が実装された自治体向けWebフォームサービスである「Cipher-X(サイファーエックス)」を導入したことで、総務省のガイドラインに準拠した対応ができるようになりました。

課題
個人情報の漏えいや不正アクセスを防ぐ対策を講じる必要があった
個人情報の保管場所は国内にしたかった
簡単にアンケートフォームを作成したかった
効果
改定された総務省のガイドラインに準拠
国内の事業者である、さくらインターネットがデータを保管・消去
シンプルな操作でウェブアンケートを作成できるように

総務省のガイドライン改定で求められる、自治体のセキュリティ対応強化 

松原市観光協会では、大阪府松原市の魅力を広く発信するために、さまざまな市民イベントを立ち上げ実行しています。直近では、より多くの人たちに松原市のことを認知してもらうためにWebメディア「みなみてかわち!」やSNSに力を入れており、応援してくれる人やフォロワーを増やしていくことを大切に活動しています。 

このように地域を盛り上げる活動を行う松原市観光協会では、イベント後に参加者からフィードバックを集めるアンケートが非常に重要です。改善点を把握して次回に活かすため、アナログでの手書きアンケートのほか、Webを利用したデジタルアンケートも行っています。このデジタルアンケートについては、外資系企業のパブリッククラウドを活用したフォームを利用して回答結果を集計していました。 

「回答結果を集めるだけであればパブリッククラウド型のフォームのままでも問題はありませんでしたが、市民イベント終了後に個人情報を消去する際、ただデータを削除するだけだったことにセキュリティ面の懸念が残っていました。これまで情報漏えいなどのトラブルはなかったものの、2024年10月に、総務省が発行している『地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドライン』が改定されたこともあり、松原市観光協会でもパブリッククラウド型サービスを利用する際にも、個人情報の漏えいや不正アクセスを防ぐために、ガイドラインに準拠する必要が出てきたのです」(黒澤氏)。

そこでインターネット上で情報収集を行っていたところ、第三者機関がデータ消去を証明する自治体向けWebフォーム「Cipher-X」を知ったと言います。「Cipher-X」は、第三者機関が消去証明を行う国内唯一の自治体向けフォームであり、データ適正消去実行証明協議会(ADEC)の暗号化消去認証 for Cloud(CE-C認証)を取得しています。さらに、官公庁や地方自治体に求められるクラウドデータの暗号化と抹消方法にも準拠していました。 

「フォームサービスをいくつか比較検討したのですが、外資系サービスでなく国内事業者である、さくらインターネットが運営しており、個人情報の保管場所であるデータセンターも国内であることから『Cipher-X』を採用することにしました」(西岡氏)。 

直感的にフォームが作成できるUIで構成されている「Cipher-X」

松原市観光協会が最初に「Cipher-X」を活用したのは、2025年5月に開催した親子向けイベントでの来場者アンケートです。子育て世代の移住をPRしたい松原市では、魅力的なプレゼント企画なども実施しており、その際に住所などの個人情報を回収する必要がありました。

アンケート作成に活用した「Cipher-X」は、フォームが直感的に作成できるUIで構成されています。さらに、アンケートフォーム内には住所入力や氏名入力などのテンプレートが用意されており、サンプル文も自由に編集できるため、運用に合わせた柔軟なカスタマイズができます。 

「特に印象的だったのは、デジタルアンケートにあまり慣れていない来場者の方々でも、迷わずスムーズにアンケートにご回答いただけたことです。これまではアンケートフォームの見た目がわかりにくかったり、操作が難しかったりして、途中でアンケートの回答をやめてしまう方もいらっしゃいました。ですが『Cipher-X』は、画面構成がわかりやすく視認性の高いデザインだったため、結果として数多くのご回答をいただき、クレームもありませんでした。また、運営側の負担軽減という点でも、大きなメリットがありました。以前は、質問項目を一つずつ選んで設定する必要がありましたが、『Cipher-X』ならテンプレートを使って簡単にアンケートフォームを作成できるので、スタッフの作業時間の時短にもつながりました。イベント運営に関わるスタッフの負担を減らしながら、より多くのフィードバックを得ることができたのは、非常に助かりました」(西岡氏)。 

DXを推進して、より効率化していくことがフォロワーや市内の事業者などの皆さんにもプラスになっていく 

さらなる業務のオンライン化と、松原市庁内や外部関係者との情報連携の効率化を進めていく予定の松原市観光協会。 

「これまでアンケート集計や申込受付で使っていたパブリッククラウド型のフォームよりも、安全かつ柔軟に運用できる環境を求めていました。『Cipher-X』のようにセキュリティ対策が施され、データの一元管理やユーザー権限の制御が可能なサービスは今後の業務標準として期待しています。今後、松原市観光協会がDXを推進し、さまざまな業務を効率化していくことが、市民の皆さんをはじめ、応援いただいている方や市内の事業者さんにもプラスになっていくと考えています」(黒澤氏)。 

今後についても、松原市観光協会では「Cipher-X」に対してさらなる期待を寄せています。例えば、複数のフォームをまとめて効率的に管理できる仕組みや、既存システムとのデータ連携強化、作成済みテンプレートの再利用性の向上など、自治体ならではの業務運用に即した機能の拡充が進むことで、より実践的で継続的な活用が可能になると語ってくれました。 

ご担当者の声

一般社団法人 松原市観光協会 
事務局長 
黒澤 範之 氏

「シンプルでわかりやすい機能が多かったので、『Cipher-X』の導入は問題ありませんでした。利用中にも問題がないかどうか確認いただきましたので、さくらインターネットには丁寧なサポートをいただけたと感じています」 

一般社団法人 松原市観光協会
プログラムディレクター
西岡 諒 氏

「アンケートフォーム作成時に画像のサイジングが上手くいかなかったことがありましたが、さくらインターネットに連絡したところ迅速に解決していただけました」 

関連情報

『さくらインターネットの自治体向け暗号化消去対応フォーム「Cipher-X」が、デジタル庁の「デジタルマーケットプレイス」に登録』- さくらインターネット ニュースリリース

※掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

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一般社団法人 松原市観光協会
事業内容
観光に関する広告・宣伝・紹介/観光客の誘致・受入れ/イベント等の企画・実施・誘致・受入れ/市域の観光振興/観光に関する情報の収集・発信
設立
2018年6月29日

導入事例集

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