導入事例

ユミルリンク社のクラウド型メール配信システムを支えるさくらのデータセンター

ユミルリンク株式会社 様

導入サービス

課題
自社サービスを稼働させるデータセンターに掛かるコストがかさんでいた
データセンター設備の拡張に時間を要し、サービス増強とビジネス成長のスピード感が損なわれていた
効果
データセンターコストを半額以下にまで削減
ラックや回線の増強・拡張を迅速に行えるようになり、ビジネスのスピード感が向上
データセンターが地理的に近くなったことでアクセシビリティが改善

世界一の配信性能と広範な機能を備えたメール配信システム「Cuenote FC」

清水 亘 氏

ユミルリンク株式会社(以下、ユミルリンク社)は、SaaS型のメッセージング・ソリューション「Cuenote(キューノート)」シリーズを中心に、企業と顧客との間のコミュニケーション、あるいは自治体・学校と住民との間のコミュニケーションの活性化を支援するさまざまな製品・サービスを提供しています。特にメール配信システム「Cuenote FC」は、大手ECサイトのメルマガや、地方自治体によるメールを使った住民サービスなどで幅広く活用されており、現在では約800の企業・団体が同サービスを通じて日々大量のメールを配信しています。

ユミルリンク社の代表取締役社長 清水亘氏によれば、このCuenote FCの最大の特徴は、何と言ってもその配信性能の高さにあるといいます。

弊社では2003年からCuenote FCをASPサービスとして提供してきましたが、当初から『世界一の配信性能』を目指して開発を進め、当時、ソフトウェア単体では1時間当たり1700万通(※)もの配信性能を測定しています」 ※ユミルリンク社によるベンチマーク値

この卓越した配信性能に加え、同社では2003年のサービス開始から現在に至るまで、メールを取り巻くさまざまな環境の変化に即応しながら、Cuenote FCにさまざまな機能を適宜追加してきました。

「2005年ごろから、携帯電話ユーザーに対するメール配信のニーズが急増しましたが、携帯キャリアの迷惑メールブロックの仕組みに阻まれて、思うようにメールを送り先に届けられないという問題に多くの企業が突き当たりました。その点Cuenote FCには、宛先ごとにメールの送信条件を細かく調節できる機能がありましたから、携帯キャリアやサービスプロバイダによるメールのブロックや不達を回避しながらメールを確実に配信するソリューションとして、多くの企業や団体に好評をいただきました」(清水氏)

さらに2000年代後半からは、メール受信者がメール内に埋め込まれたURLをクリックした履歴や、クリック先のサイト上で行動した履歴を自動的に取得し、メール配信の効果を測定できる機能も実装しました。これによって、効果測定の結果に基づいて顧客1人1人の嗜好を割り出し、適切なメールコンテンツを動的に設定して自動配信するといったような、メールを中心としたパーソナル・マーケティングのPDCAサイクルを効率的に回せるようになりました。

また同社では、こうした機能強化を進めていくに当たり、先進的な開発技術を積極的に採用してきたといいます。

「機能が豊富になればなるほど、処理オーバーヘッドも大きくなり、配信性能に影響が出てきます。そこである時点から、並列処理の性能に定評があるErlang言語を使ってMTA(配信エンジン)を開発するようにしました。また、リレーショナルデータベースの処理オーバーヘッドも無視できなくなってきたので、NoSQLデータベースの1つであるMongoDBをデータベースエンジンとして採用しています」(清水氏)

清水氏いわく、ユミルリンク社には「マニアックな技術者がとても多い」とのことですが、こうした先進技術へのマニアックな関心と取り組みこそが、同社サービスの高い競争力を長年支えてきたのです。

安価かつ設備調達が早いさくらインターネットのデータセンターサービスを採用

高比良 実 氏(写真右)

なおCuenote FCのソフトウェアそのものは、MTA(配信エンジン)のコア部分も含め、すべて一からユミルリンク社内で自社開発されていますが、その稼働基盤としてはさくらインターネットのデータセンターが使われています。2003年のサービス開始当初は、別のデータセンター業者のハウジングサービスを利用していましたが、幾つかの点で課題を抱えていたといいます。

「当初は、大手町にある著名なデータセンターのラックを借りていました。自社サービスの堅牢性をアピールする意味では、この著名データセンターを利用する価値はあったのですが、その一方でコストがかさむという問題がありました。また機器を増設するにも時間がかかるため、ビジネスのスピード感を損ねている面がありました」(清水氏)

そんな折に知ったのが、さくらインターネットのデータセンターサービス。ラックや回線を極めて短期間で確保できるため、新規顧客のためにメール配信基盤を新たに構築したり、あるいは既存顧客の基盤を増強する際に、これまでより素早く対応できるようになると考えたのです。しかも、さくらインターネットのハウジングサービスの価格は、それまで利用していた業者のサービス価格の半分以下という安さでした。

加えて、さくらインターネットが都内で運営するデータセンターの立地も、当時の同社にとって非常に都合が良かったと清水氏は振り返ります。

「当時、弊社のオフィスは渋谷にあったので、大手町よりも、渋谷や新宿にあるさくらインターネットのデータセンターの方がアクセスが便利でした。Cuenoteのシステム基盤の運用や監視は、すべて自社で行っていましたから、運用担当者にとってはデータセンターが自社オフィスの近くにあることは極めて重要な要件だったのです」

こうして同社は2005年より、Cuenoteのシステム基盤をさくらインターネットのハウジングサービスに順次切り替えていくこととなりました。ちなみに当時のシステム規模は、1カ月当たりのメール配信数が約3億通、顧客数は35社ほどでした。それが現在(2014年6月)では約800社、29億通にまで急成長を遂げています。当然その過程では、ラックや回線をはじめとする各種設備の度重なる増強が行われてきましたが、その間にデータセンター設備が原因でのトラブルは一度も起きていないといいます。 「Cuenote FCは、大手企業や公共団体のメール配信を司るシステムだけに、高い可用性が求められますが、これまで10年近くさくらインターネットのデータセンターを利用してきて、データセンターが原因での障害は一度も経験していません。おかげで弊社が提供するサービスも、極めて高い品質を保てています」(高比良氏)

また、大量のメールを高速配信するためには、インターネットとの間を結ぶ回線の品質や帯域にも気を配る必要があります。この点においても、さくらインターネットのサービスは使い勝手に優れると清水氏は高く評価します。

「大量メールの一斉配信をスムーズに行うには、当然のことながら広い回線帯域が必要になりますが、一方でメールを配信していない間はほとんど帯域は消費されません。そのため、広帯域を常時確保しておくと、無駄なコストが発生しかねません。この点をさくらさんに相談したところ、弊社のニーズに適した回線プランを提案していただき、かなり無駄なコストを削ることができました」

今後はメール以外のチャネルも含めた総合的なマーケティング支援サービスを

渡邉 弘一 氏(写真左)

現在Cuenote FCは、極めて効果的な広告キャンペーンや来店促進のツールとして、日々企業ユーザーの数を増やしています。またそれと同時に、自治体が地震速報や津波警報などをメールを通じて住民にリアルタイムに通知する速報ツールとして、あるいは学校が生徒の父兄に対して不審者情報を通知する仕組みとして導入するなど、さまざまな用途の広がりを見せています。

こうした、メールの速報性を生かした多様なニーズに応えていくと同時に、今後ユミルリンク社ではメール以外のチャネルを使ったソリューションにも力をいれていくとしています。 「これまで弊社のソリューションは、メールを介した販売促進やマーケティングを支援するものが中心でしたが、今後はメールだけでなく、Webなど他のプロトコルを通じたサービスも積極的に提供していきたいと考えています。例えば、昨年にはWebによるアンケート作成システム『Cuenote Survey』をリリースしましたが、今後はこうした取り組みをさらに加速させながら、販売促進やマーケティングの業務を総合的に支援できるSaaSベンダーとしての地位を確立していきたいと考えています」(渡邉氏)

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ユミルリンク株式会社
事業内容
ASP・SaaS事業 ソフトウエアプロダクト事業 システムインテグレーション事業 ネットワークマネジメント事業
設立
1999年7月

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